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Rのインストール手順

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 まずインストールファイルをダウンロードしなければなりません.
 Rの配布先はCRANというwebページです.無料で入手できます.Rをインストールしたのちに,Rコマンダーというパッケージを追加でインストールします.
 本書の説明を補足する形で説明しますので,まずはよくわからないまでも,第3章を一通り読んだうえでインストール作業に入ってください.

Rのインストール

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 インストールのためには,配布元であるCRANのサイトに移動します.
 Rは,無料の統計解析に主眼を置いた開発言語であり,プログラミング言語を用いるために,一般の人が使うには難しいソフトウェアです.計算の精度や信頼性については,世界でもトップといっても過言ではありません.このソフトを使用して国内はもちろん,海外の研究論文のために使用しても何ら支障ありません.
 このRを比較的簡単にマウス操作で可能としたオプション(パッケージといいます)がRコマンダーになります.ここでは,正式なRのインストール,Rコマンダーのパッケージを追加する手順を説明します.

1: CRANへ

CRANは,世界中どこからも接続できます.
まずはCRANのサイトに行きます.

2: ダウンロード先へ移動→ダウンロード

真ん中上にある,

の何れかを選んでください.Macも対応していますが,正常動作しないときもあります.特殊な手続きが必要となる場合もあるようです.
Windowsが使えるのであれば,Windowsが無難です.以降は,Windowsの場合を説明します.
@ Download R for Windowsをクリックします.
Abase をクリックします.
B Download R 4.0.0 for Windows をクリックします(バージョン[数値の部分]は頻繁に変わります.本書ではR 3.6.2となっていますが操作方法は同じです.バージョンが新しければ良いとはいえません).バージョンが変わるとBのリンクは無効になりますので,Aからダウンロードを進めてください).
C ファイルのダウンロードを要求されるので,ダウンロードしてください.

3: Rのインストール

 保存したファイルは,ダブルクリックするとインストールが始まります.
手順はこちらを参照して下さい.こちらも参照できます.ネット上でキーワード「Rのインストール」で検索すると,たくさん出てきますので,理解しやすいページを参照してもらっても構いません.

Rコマンダーのインストール

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Rコマンダーのインストールは,以下の手順で行います.
けっこう手間がかかりますが,根気強く進めてください.

@Rを起動します.
A開かれたRの上にあるメニューから[パッケージ]−[パッケージのインストール]と選びます.
B[JapanTokyo]⇒[OK]をクリック.※必ず[JapanTokyo]でなくても何でも良い.
C[Rcmdr]⇒[OK]をクリック.
D[質問]のようなダイアログボックスが出るので,全て[はい]をクリック.
Eインストールが終了したら,コマンドプロンプト(赤字の[>|])をクリックしてから,半角で

      library(Rcmdr)
※赤字部分をここからコピーして,ペーストすれば楽です

と入力します.入力後,Enterキーを押します.
F[Rcmdrが利用する次のパッケージがありません]のような警告のダイアログボックスが出ます.これに対しては[はい]をクリックします.
G[無いパッケージをインストールする]というダイアログボックスで,[OK]をクリックします.
Hまたインストールが始まりますので,少し待ちます.Rコマンダーのインストールが完了すると,新たにRコマンダーの画面が現れます

Rコマンダーの最終設定(ショートカットの設定)

@ディスクトップにあるRのアイコンを右クリックします.
Aメニューから,A[プロパティ]を選びます.
B[リンク先]の

C:\R-3.6.1\bin\x64\Rgui.exe --cd-to-userdocs

のRgui.exe以降の --cd-to-userdocsの部分を,R_DEFAULT_PACKAGES=“Rcmdr”に書き換えて,

C:\R-3.6.1\bin\x64\Rgui.exe R_DEFAULT_PACKAGES=“Rcmdr”
※赤字部分をここからコピーして,ペーストすれば楽です
とします.

以上で,Rコマンダーの設定は終了です.

※ショートカットの設定は,必ず行わなければならないというわけではありません.

Rコマンダーの起動と終了

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1: ショートカットを作ったとき

Rのアイコンをダブルクリックすると,ウインドウが2つ開くことを確認してください.
起動には多少時間がかかります.
RGuiとRコマンダーという2つのウインドウが現れます.
終了するときは,常にRGuiという画面で終了してください(右上の×ボタン).
作業スペースを保存しますか?」と出ますので,通常は「はい」を選んでください.

データの解析は,Rコマンダーの方で行います.

2: ショートカットを作らなかったとき

Rのアイコンをダブルクリックすると,RGuiというウインドウが開くことを確認してください.
起動には多少時間がかかります.
左上にRGuiと書いてあるウインドウが現れます.
コマンドプロンプト(赤字の[>|])をクリックしてから,半角で

      library(Rcmdr)
※赤字部分をここからコピーして,ペーストすれば楽です

と入力します.入力後,Enterキーを押すと,Rコマンダーという画面が現れます.
※この作業は,起動の都度行います(ショートカットを作成したときと異なるのはこの手間が増えるだけです).

Rを終了するときは,常にRGuiという画面で終了してください(右上の×ボタン).
「作業スペースを保存しますか?」と出ますので,通常は「はい」を選んでください.

データの解析は,Rコマンダーの方で行います.

別のインストール方法;以上の作業が難しい人は…

上で説明してきたRコマンダーのインストール方法は,難しくてできない.という人は,以下の方法に従ってインストールする方法もあります.

こちらをクリックして,改変Rコマンダーをダウンロード,インストールしてください.

メニューが少し異なるのは,筆者が作成したメニューも含むためです.基本的にはRと何ら変わりありません.

演習

 基礎編 第3講 では,Excelからデータを読み込んで「基本統計値を求める手順」を説明しています.
 以下のEXCELファイルで実際に演習してみましょう.
 EXCELファイルをダウンロード

●EXCELファイルからRコマンダーへ読み込み
 1)上記リンクファイルをダウンロードして開いてください.
 2)EXCELファイルを開いたら,変数名(データの上についている日本語ラベル)ごと,マウスで全範囲指定して,右クリックコピーします(下図;図のクリックで拡大)


3)Rコマンダーの画面で,[データ]−[データのインポート]−[テキストファイルまたはクリップボード,URLから]を選びます.
(第3章の図3と同じ)

4)新しく出たダイアログボックスで,[データセット名を入力]のデータセット名を決めます.最初は,@Datasetというデータ名が勝手に入っています.Dataseを書き換えてもいいですが,とりあえずこのままDatasetという名前で進めます.Aクリップボードにチェックを入れます.B[OK]ボタンをクリックします.
(第3章の図4と同じ)


●基本統計量を求める
1)メニューから[統計量]−[要約]−[数値による要約]を選びます.


2)基本統統計量を求めたい変数を選びます(以下の例では@"身長").その後,A[OK]をクリック.


3)結果は,[出力]のところに青字で出力されます.


●質的データへの変換
1)EXCELデータをもういちど見て下さい."運動習慣"のデータが,あり=1,なし=0と入力されています.
 これは,{あり,なし}のデータを便宜的に0,1で置き換えた入力なのですが,Rコマンダーはこれを,数値としての0,1と判断します.しかし,これは{あり,なし}を0,1で表しているだけなので,足し引きする数値データとは本質的に異なります.
 そこで,Rコマンダーで0,1の数値データを,0=なし,1=ありの文字データ(=質的データ)に変更します.EXCELで,{なし,あり}に修正してからRコマンダーに読み直しても良です.

2)メニューから[データ]−[アクティブデータセット内の変数の管理]−[数値変数を因子に変換]を選びます.
 (第3章の図8)

3)ダイアログボックスで,数値データを文字データに変えたい@"運動習慣"を選びます.
 いまある,0と1の"運動習慣"のデータに上書きしたいならそのまま[OK]ボタンをクリックしますが,"cat運動習慣"という新たな文字データ{なし,あり}のデータを作りたいなら,Aのところに,あらたな変数名を入力します.変数名なので何でも構いません.B[OK]ボタンをクリックします.
 C0が何で,1が何か,を文字で入力します.D[OK]をクリックします.

(第3章の図8)

4)新しく追加されたデータの確認
@[データセットを表示]をクリックすると,データウインドウが現れます.Aアンダーバーで右にスライすると,B{なし,あり}の文字に変わった"cat運動習慣"が追加されています.確認したら,Cをクリックして閉じます.


 以上で,第3章で説明したRコマンダー操作の補足説明を終わります.

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